四川料理大辞典
中国4千年の歴史を受け継ぐ
正統派四川料理の魅力

満月の日に一家団欒でいただく「湯圓(タンユエン)」

春節(旧正月)から15日目はちょうど満月の日にあたり、中国では伝統的な節日のひとつ元宵節(ユエンシャオジエ)です。中国の家庭では提灯に火を灯し満月を眺め、一家団欒の夜を過ごしたり、街では春節を締めくくる灯篭祭などの伝統行事が行われます。

この日は「湯圓(タンユエン)」と呼ばれるお団子を食べる風習があります。「湯圓」の発音が一家団欒を意味する団円(トゥアンユエン)に似ていることや満月のように丸い形から、「一家団欒・家庭円満」など幸福を象徴する食べ物とされています。「事事円満!(全てのことが円満に)」と願いを込めていただきます。

湯圓の餡は小豆や胡麻、木の実など様々ですが、浙江省寧波市ではとろ~り流れでる黒胡麻餡の湯圓が有名です。すりおろした黒ゴマと砂糖、そして豚の板油(バンヨウ)と呼ばれる板状の腹脂を練って餡にします。茹でると熱で脂が解け、餡が流れ出るという仕組みです。四川では玫瑰(バラ科のハマナスの花の蕾を乾燥させたもの)餡をよく見かけます。玫瑰はバラ茶の茶材として使われており、美容によいとされるバラ茶は、女性に人気のお茶です。

今回ご紹介する湯圓の餡は胡桃、落花生、胡麻、ローストした大豆を粉にして黒砂糖と合わせものです。この餡を餅米と粳米の生地で包んで茹で、バラ茶に浮かべました。目にも楽しく華やかな香り。一家団欒、口福なひとときを過ごせそうですね。

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