器・インテリアのイメージ

飄香の魅力

器・インテリア

飄香がこだわっているのは料理だけではありません。料理をより華やかに彩る器はかつての宮廷料理のスタイルをモチーフに、国内外から集めてきたものを使用しています。また飄香でデザインを考案し、特注で制作した器も多く含まれています。店内空間は中国の伝統的なインテリアデザインを参考に、絵画や鳥かご、壺、楽器、調度品などを配置しています。大昔の成都にタイムスリップしたかのような世界観で、お食事をお楽しみいただける工夫が随所に施されています。

このページでは、器とインテリアをピックアップし、ご説明させていただきます。

1.

日本で中華料理の器といえば磁器を想像される方も多いでしょう。英語で「China」は磁器を指し、景徳鎮を例にあげるまでもなく磁器は確かに中国を代表する器です。しかし実は中国には漆器も古くから存在していました。

最古の漆の出土品は、7000年以上前のものとされています。紀元前1000年頃の東周期の遺跡からは大量の漆器が出土しており、紀元前200年頃の漢王朝時代には漆器職人が集められ、精巧な彫刻が施された装飾性の高い漆器が王侯貴族のために作られるようになりました。工芸品としての漆器はこのあと唐代、宋代に大きく発展し、8世紀には日本に漆器の技術が伝えられました。

こうした中国の漆器文化は、天然のウルシが自生している四川省、雲南省、河北省、湖北省を中心に栄えました。そして当然のように、四川省では料理の中でも積極的に漆器が使われました。特に貴族や官僚をもてなすために作られた宮廷料理では装飾性の高い高級漆器に料理が盛り付けられるようになっていきました。

このような四川省の古くからの伝統に倣い、麻布十番本店で提供されているコース料理でも漆器を大々的に使用しています。いずれも国内外の専門店を回り、伝統的な四川料理のスタイルに合うものばかりです。

漆器以外の磁器やガラス食器は、漆器の上に載せることを前提にすべて取り揃えました。多くは国内外で収集したものですが、一部は飄香オリジナルの器として特注で作られたものを使用しています。背面や脚部などに「飄香」の文字が入っているものは、すべてオリジナルで制作した器です。

麻布十番本店では2018年10月のメニュー刷新以降、長年収集してきた景徳鎮の器を使用しています。

日本でも人気が高い景徳鎮は、本来は中国江西省の東北部に位置する地名であり、ここを原産とする陶磁器を総称した名前です。陶磁器の製造が盛んになった宋代に、北宋皇帝・真宗が時の年号「景徳」をこの地に与えたのが由来とされています。良質な土と窯を燃やすための松に恵まれたこの地は、世界有数の陶磁器の産地となりました。

景徳鎮には厳密には陶器も磁器も含まれますが、特に白磁が有名です。元代にはコバルト顔料を使って模様を描く染付の技法が広まり、これが景徳鎮を象徴するデザインとなりました。

麻布十番本店と異なってよりカジュアルでモダンな世界観を目指す六本木ヒルズ『飄香小院』の器は、1970年代に景徳鎮で多く出回った青花芙蓉の器をモデルに、日本で作ったオリジナルの器を使用しています。また六本木ヒルズ店の壁面には色を塗る前の素焼きの景徳鎮を飾っています。磁器にこだわる飄香小院ならではの演出です。

このように飄香では、料理だけではなくその器も含めて、本場中国のスタイルを楽しめるように趣向を凝らしています。お店にお越しの際には、是非器も含めてお楽しみください。

2. インテリア

インテリアは「古き良き成都」という共通コンセプトを持ちながらも、各店舗のスタイルやレイアウトに合わせて変えています。

麻布十番本店

麻布十番本店のインテリアは主に「四合院」をイメージしてデザインされています。四合院とは中国の華北地方以北および西北地方に多く見られる建築様式です。10世紀の遼代には基本構造が作られ、金、元、明、清代を経て、現在のようなスタイルに変化してきました。四合院の「四」は東西南北の四面を指し、「合」は四面を家屋や壁で取り囲まれていることを指しています。

麻布十番本店は地下にありますが、エントランスには中庭を配置し、四川省を象徴する竹と天窓から降り注ぐ太陽光や星明りが楽しめるよう設計されています。

また店内壁面には大きく山水画を描いています。四川省の湖のある風景を描いたもので、古代成都で食事をしているかのような錯覚をお客様に与えるための演出です。

中国では、店頭や家屋の軒先に鳥のいない鳥かごが飾られている風景をよく見かけます。中国の風水では鳥かごは幸運を呼ぶとされているためです。麻布十番本店の天井にも多くの鳥かごが吊るされており、これもお店とお客様の幸運を願って施されたデザインです。

また山水画の右手にある丸い窓は、中国四大名園の一つと言われる拙政園をはじめ、中国庭園でよく見られる円形の門(洞門)や花窓をイメージしています。

蘇州出身の建築家イオ・ミン・ペイは「窓は西洋文化においては光や新鮮な空気を取り入れるものでしかないが、中国人にとっては一つの額縁であり、庭園はつねに窓の外側に位置する」と述べています。つまり中国で窓は換気や採光といった実用性よりも視覚効果が重視されて建築物に取り込まれています。また中国庭園の中にある門は異世界への入口という意味を持ちます。「時空を越えて古代成都にタイムスリップする入口」という意味を込めて、麻布十番本店の壁面には象徴的な円形の門を配置しています。

飄香小院(六本木ヒルズ店)

伝統四川料理をよりカジュアルにご提供するというコンセプトで20189月にオープンした飄香小院(六本木ヒルズ店)は、よりコンパクトに伝統四川料理の世界を再現しています。中国人書道家、熊峰先生の書が飾られた入口の左手には厨房が見え、右手には細長い通路が配置されています。

鳥かごや縁起のよい文様を施した壺を潜り抜けると、壁面に景徳鎮の素焼きを飾った店内空間が広がります。個室の一つには麻布十番本店と同様に円形の窓があしらわれ、その中には宋代の四川をモチーフにした『蜀川胜概図』が描かれています。

四川料理には、四川省周辺の少数民族料理や、本来中国に存在しなかった唐辛子など、外部の食文化を積極的に取り込む一面がありますが、清代末期に流れ込んできた西洋料理もまた、伝統四川料理が取り込んだ外部の食文化です。飄香小院にはワイングラスやシャンデリアなど、中国的な様式の中に西洋風の装飾が多くあしらわれていますが、これも外部の食文化を積極的に取り込むという四川料理の精神性をデザインに反映したものです。

銀座三越店

2010年にオープンした銀座三越店は、よりモダンなスタイルで伝統四川料理を楽しめる空間として設計しました。エントランスには中国建築でよく見かける石を積み上げた石壁をあしらい、上部壁面には景徳鎮の絵付けをイメージしてコバルトブルーのペインティングを施しました。

四川省を象徴する3色といえば、瓦の黒、竹の緑、壁の朱ですが、お客様がお食事をする店内空間もこの3色を基調にデザインしています。窓や仕切りは黒く塗装し、四川省杜甫草堂にある竹林に沿って続く壁をイメージし、朱色のキャビネットを店舗中央に配置しています。また壁面には中国を代表する弦楽器、二胡を飾り、上質な空間を演出しています。

お店と料理

飄香のお店で伝統四川料理をお楽しみください

麻布十番本店のイメージ
  • 東京都港区麻布十番1-3-8 Fプラザ B1F
  • ランチ  11:30 ~ 15:00 (L.O. 14:00)
  • ディナー 18:00 ~ 23:00 (L.O. 21:30)
  • 定休日  月曜日、第1・3火曜日
六本木ヒルズ店のイメージ
  • 東京都港区六本木6丁目10-1
    六本木ヒルズ森タワーウェストウォーク 5F
  • ランチ  11:00 ~ 15:00 (L.O. 14:30)
  • ディナー 17:00 ~ 23:00 (L.O. 21:30)
  • 定休日  なし
銀座三越店のイメージ
  • 東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越 12F
  • ランチ  11:00 ~ 16:00 (L.O. 15:30)
  • ディナー 17:00 ~ 23:00 (L.O. 21:30)日曜・連休最終日は営業時間を30分短縮
  • 定休日  銀座三越に準ずる

飄香の魅力

伝統四川料理を追求する飄香のこだわり