「糟醉冬笋(竹の子の四川甘酒漬け)」は四川名菜の冷菜の1つで、竹の子を「醪糟(ラオザオ)」という調味料で蒸した料理です。味付けは「香糟味」で、塩味と旨味の後のふくよかな甘い香りが特徴です。香糟味は言うまでもなく、四川料理の24の味付けの1つです。
香り高く若干の酸味を感じる醪糟はもち米を発酵させた調味料で、日本の甘酒にも少し似ています。中国ではポピュラーで、地方によって「酒醸」「糯米甜酒」「伏汁酒」と呼び方が異なりますが、すべて基本的には同じです。
甘酒と同様に、醪糟もそのまま飲むことができますが、「粉子醪糟(白玉粉を甘いシロップに醪糟で香りづけたもの)」や「酔豆花(豆花を甘いシロップに醪糟で香りづけたもの)」、四川料理における豚の角煮や魚の煮物など、調味料として使われることが一般的です。
この醪糟自体を作るために、「酒药・酒曲」と呼ばれる麹を使います。四川の伝統的な酒药は、大米粉(米粉)と马蓼(ハルタデ)・马鞭草(クマツヅラ)・桑叶(クワの葉)・马齿苋(スペリヒコ)の四種の薬草など発酵させて作られます。
伝統四川料理を今に伝える成都・松雲門派の正統な継承者であるシェフ井桁良樹が日本人が知らない本当の四川料理を提供します。この記事を見て飄香に興味を持った方は、以下のコンテンツでより詳しく私たちについてご覧いただけます。